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『第13回未来のお医者さん・看護師さん作文コンクール』
入賞作品一覧

優秀賞
及川 雅明様(宮城県 小学校5年生)
「未来のお医者さん」
及川 雅明
 ぼくの兄ちゃんは三年前、白血病で天国へいった。どんな病気でも治せる薬があれば良くなっただろうか。万能なロボット医者でもいれば治せただろうか。兄ちゃんの病気は治してもらいたかったが、いくら考えてもそれはまだ夢のような話だと思う。
 ふとぼくは考えた。本当に良いお医者さんってどんなんだろう。
 兄ちゃんのお医者さんはギャグやゲームに付き合ってくれるユーモア抜群の先生だった。兄ちゃんの事を良く理解してくれる優しい先生だった。だから兄ちゃんはずっと笑顔で治療できたんだ。
 冷たい機械だらけの部屋で感情の無いロボットに治療されたとしたら、それが万能薬だったとしても笑顔では頑張れないと思う。
 今も色んな人達が研究を続けて病気をなくそうとがんばっている。近い未来、もっといい薬、治療法が発明されるのは確実だと思う。精密に手術をこなすロボットが登場するかもしれない。
 でもぼくが未来のお医者さんに期待するのはかんぺきに病気を治すことだけではない。優しい気持ちは忘れてほしくないのだ。
患者さんの気持ちに寄り添い理解して欲しいのだ。病気だけでなく心までいやしてあげてほしいのだ。それが、ぼくにとっての良いお医者さんだ。

 ぼくもそんな未来のお医者さんになりたい。

優秀賞
佐伯 愛花様(北海道 小学校5年生)
「記憶をつないでいくために」
佐伯 愛花
 私のひいおばあちゃんは、アルツハイマー型認知症という病気です。「愛花だよ。」と言って、わかってくれた時はうれしいけれど、私の顔も名前も忘れている時もあり、さみしい気持ちになります。忘れてしまう病気のひいおばあちゃんは、施設で生活しています。
 いつもは食べ過ぎのひいおばあちゃんが、ご飯を食べられなくなり、病院に入院しました。看護師さんは、優しく声をかけ、ひいおばあちゃんのよくわからない話を聞いてあげていました。どんな話にもつきあってくれる看護師さんをすごいと思いました。
 「帰りたい」と言いながら、泣くひいおばあちゃん。子どものころの話をしているのは何となくわかりました。私は、ひいおばあちゃんの頭の中をのぞいてみたいです。記憶を見ることができたら、私でもひいおばあちゃんの話し相手ができるのにと思いました。
 記憶を見れる魔法の力があったらうれしいけれど、いずれ、一人一人の生まれた時からの情報が、どこの病院や施設でも共有して見ることができたら、忘れてしまう病気になっても、患者さんの話を理解してあげることができると思いました。そうしたら、お医者さんも看護師さんも、患者さんの体だけでなく、心も治してあげられると思います。少しずつ心が元気になったら、忘れてしまう病気も治ると思っています。
 私が赤ちゃんのころは、働いている母の代わりに抱っこやおんぶをしてくれたこと、散歩に連れて行ってくれたこと。どれも私の記憶にはないけれど、写真の中のひいおばあちゃんは笑っています。愛情をかけてくれたひいおばあちゃんに恩返しがしたいです。私が看護師になるまで、まだ十年以上あるけれど、がんばって長生きしてほしいです。ひいおばあちゃんの笑顔が見られるように、私も毎日一歩ずつ自分のできることをがんばります。

優秀賞
石黒 悠真様(長崎県 小学校4年生)
「ぼくが医しになったら」
石黒 悠真
 ぼくの母は、四年前にガンとしんだんされました。ガンと聞いた時は、一しゅんにして灰色の世界へと引きこまれた感じがしました。その時に母の主治医が、ぼくの手を強くにぎり「ぼく大じょう夫だからね。きっと助かるからいっしょにがんばろう。」と声をかけてくれました。その医しの姿に、暗やみだったぼくの心の中に一すじの光がさしこんできたことを今でもせん明に覚えています。
 ぼくも患者さんと家族によりそえる医しになりたいです。病名を知った患者さんや家族は、不安で胸がいっぱいになっています。病気の説明をわかりやすくていねいに行い、患者さんや家族が安心して治りょうを受けられるようにしたいです。病気は身体の苦痛だけでなく不安という気持ちに支配され、ゆめや希望までもうばってしまうのです。患者さんや家族と共に、その人らしい治りょうが選たくできるように、信らい関係をつくることが大切です。また、患者さんを取りまく環境の理解に努め、その人がもつ自然治ゆ力を最大限に引き出すように働きかけ、ベストな状態で治りょうを行いたいです。治りょうとは医しだけの力ではなく、患者さん本来がもつ自然治ゆ力と生きようとする強い精神力とが合わさって治していくものだと思います。ぼくは、一人でも多くの人々が病気の苦痛や不安から解放され安心して治療を受けることができ、再びゆめや希望をかなえられるように支えていきたいと考えています。

優秀賞
上之段 亜玖吏様(香川県 小学校2年生)
「ぼくのゆめ」
上之段 亜玖吏
 ぼくの、お父さんはじんぞうがわるくてとうせきというちりょうを家でしていました。毎日、太いはりを2本お父さんは自分の太いけっかんにさして、一日6時間くらいしていました。ちりょうをする前は、お父さんの顔や足はパンパンなのに、ちりょうがおわるとふううせんがしぼんだかのようにげっそりしています。お父さんは、ちりょうしながらでもぼくに本をよんでくれたり、ひざの上にのっていっしょにテレビを見たりしてくれました。お父さんはほんとうにすごい。
 ぼくは、お父さんにじんぞうくださいと毎日かみさまにおいのりしました。お父さんが、じんぞういしょくのとうろくして15年目にくれる人があらわれました。お父さんは、じんぞういしょくして、今はめんえきよくせいざいをたくさんのみながら生活しています。
 なつ休みに、お父さんの兄弟に会うと、お父さんの兄弟はみんなじんぞうがわるいことが分かりました。みんな耳が聞こえにくく、ほちょうきをつけていました。とうせきというちりょうもしていました。アルポートといういでんするびょう気かもしれないそうです。ぼくも大きくなったらお父さんみたいになるかもしれないからとけんさを毎年しています。でも、もしぼくがお父さんのびょう気になっても、お父さんのようにつよく生きていきたいです。
 ぼくは、アルポートと言うびょう気のけんきゅうをして、お父さんとお父さんんの兄弟のようにくるしんでいる人をたすけたいです。そして、とうせきちりょうももっとみじかくできるようにけんきゅうしたいです。お父さんは、『お父さんをよくかんさつして毎日日記をつけてみて。』といったので、毎日日記をつけています。大きくなったらきっとやくに立つように今からがんばるぞ。エイエイオー。お父さんまっててね。
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