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『第5回未来のお医者さん・看護師さん作文コンクール』
入賞作品一覧

最優秀賞

坂井 泰法様(新潟市立万代長嶺小学校6年)

「ドクター僧りょを目指して 〜健康も「き」から〜」

坂井 泰法

 ぼくの家はお寺だ。いろんな人が、さまざまな悩みをかかえて、相談にやって来る。住職であるお父さんが、その人たちの話お聞いてあげている。
 一回の相談で終わる人もいれば、毎月、必ず来る人もいる。人、それぞれだ。
 でも、どの人もみんな、お寺に来る時と帰る時の表情が変わる。お寺に来る時は、悲しそうな、つらそうな、見ているだけで切なくなるような顔。
 それが、帰る時は、ほっとしたような、落ちついたような、おだやかな顔になる。
 ぼくは思う。きっと、その人たちは、お父さんに悩みを聞いてもらったおかげで、重かった心が、軽やかになったんだろうな、と。
 お父さんは、その人たちに、まほうの薬をあげたんだ。その薬とは、心の病気をなおす薬。お医者さんが出す薬とはちがうけれど、病気をなおす、という意味では同じだ。
 お父さんは、相談に来る人たちの話を、じっくり聞いて、その人と同じ立場になって、その人のために一番良い事を、いっしょになって考えてあげているんだと思う。だから、みんな、気持ちが楽になるのだろう。
 「病は気から」の言葉があるように、心の持ち方ひとつで、病気になる事がある。
 ぼくは、「健康も『き』から」だと思う。その「き」とは、希望の希、祈願の祈、嬉しいの嬉、喜びの喜だ。
 病気は必ずなおる。と希望を抱いて祈り、物事に対して、素直に嬉しいと感じ、喜ぶこと。こういう「き」でいっぱいの気持ちを持つことが、病気をやっつける大きな力になるのだと、強く信じている。
 将来、ぼくは、お医者さんの資格を持った僧りょになりたい。世界中を明るい「き」でいっぱいにして、みんなが健康で幸せに暮らせるような未来にしたい。
 ドクター僧りょ。それが、ぼくの大きな大きな夢だ。

優秀賞

玉澤 桂帆様(八戸市立根城小学校6年)

「お父さんの笑顔」

玉澤 桂帆

 私のお父さんは、医者の仕事をしています。しかし私は、お父さん医者の顔を見た事がありません。私のお父さんは、家で決して仕事の話をしません。お父さんはいつも、私達に笑顔で「お父さん」でいてくれます。
 私が小さい時、私は、お父さんがどんなことをしているか、知りませんでした。しかしお父さんはよく、電話をとると、
「はい。わかりました、すぐいきます。」
と言って、家をいそいで、出ていきました。私は、小さい時、それがとっても不思議で、しかたありませんでした。
 でも、いつも、きく事ができず、ずっーと不思議なままでした。
 それは、昼にかぎらず、夜中も、よくある事でした。
 しかし私の小さいころの、アルバムには、いつも、私の「お父さん」の笑顔がありました。
 そして、私がお父さんの仕事をりかいしたころ、お母さんがかぜをひいてしまいました。
 そしたら、家でてんてきをしているのを見ました。
 その時の顔は、仕事の時の顔だったと思います。私には、お父さんがとてもかっこよくみえました。
「お医者さん、っていいな。」
私は、初めて思いました。いままで、お父さんをどこかへつれてってしまっう「医者」という仕事を、初めていいと思ったのです。
 そして、お父さんがこんなにも、好きで、輝くことのできるこの医者という仕事がとても、すばらしい仕事だと思いました。



千葉 汐音様(栃木県宇都宮市立泉が丘小学校5年)

「手あて・・・心かよわせて」

千葉 汐音

 「このままでは、あと半日もちません。」
ぼくの母が突然の病気で倒れ、お医者さんからこの宣告に頭が真っ白になりました。緊急手術により母の命を助けていただきました。最新の医療設備と最高の医療技術によって、今、母の命がここにあると思います。祖母が「昔だったら助からなかった病気だよ。」
と言っていました。つまり、日々医療は進歩し、治せる病気やけがの範囲が広くなったということです。これからもさらに進化して、たくさんの命を守って欲しいとも思います。
 しかし、進化をしてはいけないものもあります。昔からお医者さんや看護師さんが、病気を判断したり、痛みなどをとるために行ってきた「手あて」です。実際に患者さんの体にふれたり、顔色をチェックしたりと、耳や目で診察をします。体のすみずみまで観察できる最新鋭の機械のような力がお医者さんの手や耳や目にはあるのだと思います。すごい!しかも、病気の患者さんの気持ちを聞いて心でも治療ができるのです。気持ち一つで治せる病気が多いと聞きます。ストレスの多い時代に、「心かよう治療」はとても有効です。母も、むくみを看護師さんにマッサージしてもらったり、術後の不安をゆっくりとお医者さんに聞いてもらったりして生活の仕方を教わることで、前向きにリハビリに取り組むようになり、ずいぶん元気になりました。
 「手あて」「心かよう治療」は機械にはできません。でも、最新の医療設備や最高の医療技術があってこそ助かる命もたくさんあります。ぼくはこの両方をうまく使いこなせるお医者さんが最高なのだと思います。またはそれぞれのお医者さんが得意分野を分担して、連係プレーを今よりもっとスムーズに行う…つまり、お医者さんや看護婦さん同士も「心かよわせて」多くの患者さんの体や心を治すことができたらいいなぁと思います。



丸山 千尋様(智辯学園和歌山小学校6年)

「私の夢」

丸山 千尋

 私の夢は、医療に関わる職業に就くことです。なぜなら病気に苦しんでいる人を治して早く笑顔で過ごせるようにしてあげたいからです。私や私の周りの人は健康で普通の生活が送れていますが、世の中には重い病気でずっと入院しなければならない人、不治の病と言われて生きる気力を失っている人がたくさんいます。もっと医学が進歩すれば救われる人がたくさんいるはずです。
 ガンは、一昔前はほとんど助からない病気でしたが、特効薬はまだないものの、機械や診断方法の初期の進歩により、診断が可能になり治る可能性も大きくなり、もうひどく恐れる病気ではなくなりつつあります。
 私もその研究に携わって、一日も早く薬や治療方法を発見し、たくさんの人の命を助けてあげたいと思います。
 また、医療現場では、ただ体を治すだけではよくならない場合もあると思います。例えば、不安やストレスから病が発生している場合は、薬だけでは完全に治せないと聞きました。体だけでなくしっかりと悩みや不安を聞いたりアドバイスしてあげて、心身共に治してあげられる医師を目ざしたいと思います。
 私の父の職業は内科医です。毎日、朝から晩まで病院に勤務し、時には夜勤もあり、とてもハードスケジュールです。でもめったに
「しんどい」
 と口に出さないし、自ら病気で寝こんだりする姿を見ることはありません。
 医師は知識や技術があればいいのではなく、気力や体力も必要なんだなと日頃から感じています。父を目標に一生懸命勉強や体力作りをがんばりたいと思います。


石井 理瑚様(智辯学園和歌山小学校6年)

「医者としての誇り」

石井 理瑚

 私の祖母は家で寝たきりです。熱を出したり、食事が食べれなくなったりする事がたびたびあります。そういう時にいつでもすぐ来てくれる先生がいます。私の家がお世話になっているクリニックの先生です。とてもいい先生で献血もしてくれます。私はあまり病気にならないのでお医者さんと関わりをもつ事は少ないです。友達のお父さんに医者の人が沢山いるけど、悪い人はしりません。友達のお父さん達はみんな優しい人ばかりです。だからどういう人が悪い医者かわかりません。でもニュースでたまに聞く医療関係の話はみていて悲しいです。そんな人はほんの一部だと思うけどやっぱり皆優しい素敵なお医者さんでいて欲しいです。
 私は将来医者にはならないと思います。でも医者という職務は絶対不可欠だし、医者として誇りをもっていいと思います。私の祖母の先生は患者さんの立場を一番に考えてどうして欲しいのか分かってくれます。そして検査の結果だけでなく、今の状態や気分も見てくれます。結果とではなく患者さんと向きあって病気を直してくれます。月に一度来てくれている先生をみて、私は医者の人に必要なのは何かと考えてみました。
 考えてみたら私は、「人と向きある事」だと思いました。病院に来た患者さんはお医者さんから「がんばろう」と言ってくれるとすごい安心します。そしてお医者さんが自分達の病気やけがを直す時、病気やけがだけではなく自分とも向き合ってくれるとうれしいです。例えその病気が治らず死んでしまったとしても、自分と最後まで病気と闘ってくれた人がいたら穏やかに眠ることができると思います。お医者さんは大変でしんどい仕事だと思います。でもこのように人々を幸せにできる仕事です。だからこれからも仕事に誇りをもってがんばってほしいと思いました。
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